Nikon F Photomic FTn(742xxxx:最後期)のオーバーホールを関東カメラへ依頼しました。
ファインダーの測光ズレが生じて配線のハンダ付けをし直してもらったのが28年前、それから何の修理もせず今でも特に不具合はないのですが、久しぶりに使ってみたら何となく緩んだ感じがして気になりましたし、モルトの劣化具合も限界にきています。
もしかしたら、1974年に製造されてから初めてのOHかもしれません。
Nikon製カメラのOHを得意とする工房は関東カメラ以外にもありますが、今回は本体だけではなくファインダー内でプリズムを押さえているモルトの交換もしたいと考え、特殊な依頼にも対応頂けるところが良いと考えた次第です。(なお、Nikonの修理で有名なKは、事業譲渡してしまったとのこと。)
モルトの劣化が原因でファインダーの蒸着面が腐食してしまったNikon Fは多いですから、腐食する前に交換しておきたい、万が一腐食があればプリズムの再蒸着も依頼しなければ… と考えると、国内で依頼可能な工房は関東カメラを含めて数カ所しかありません。
そもそも、Photomicファインダーの修理を受付していない工房が意外に多くて…
また、依頼したくても修理待ちが多く新規の修理受付を停止している工房も増えています。
併せて、今回はCdS受光素子も交換してもらいます。
意外と素子の部品代自体は数千円と安いんですね。
ファインダーを分解してもらうなら、ついでに不安のある電子部品は交換した方が安心できます。
納期は6〜7ヶ月とのこと。長いけれども致し方ない。
戻ってきたら所感とともにNikon Fについて書きたいと思います。
