商品レビュー :  Reveni Labs LUMO Light Meter

前回の続きで レンズ比較: Summicron 5cm f2 1st vs NIKKOR H·C 5cm f2 の2回目を掲載する予定でしたが、Kickstarterのリワードで小型露出計 ”Reveni Labs LUMO” が届きましたので、早速レビューをします。

これまでSEKONIC FLASHMATE L‑308を使用しており、ポケットに入れにくい以外は特に不満がなかったのですが、LUMOの小ささに惹かれて購入してしまいました。

箱・本体・付属品など

”Compact Size is Pocket-Friendly” とあるように、とても小さく虎屋のミニ羊羹のよう。

L-308がプラスチック筐体(電池込みで約100g)であるのに対し、LUMOはアルミニウム筐体(約75g)であるため、見た目よりはやや重めです。

L-308との大きさ比較
この小ささでバッテリー容量はコンパクトデジカメ並み
厚さは同じくらい
Leica MC/MR Meterよりはやや大きい

また、機能面もL-308のシンプルな機能に比べて、LUMOは入射光モード・反射光モード・フラッシュモードの他、色温度に照度に連続計測モードと機能が盛り沢山です。これら全てを正面にある4つのボタンのみで操作します。

 (取扱説明書はこちら

上のボタンをワンクリックするとすぐに電源が入って測光し、1秒弱の長押しでメニューモードに切り替わります。

変更した設定の確定を確定させメニューから測光モードに戻す際も、上のボタンを長押しです。

測光時のシャッタースピード/F値は左右のボタンで、各メニューの設定切替も同じく左右のボタンで設定します。

ボタンのクリック感はやや硬めで、ポケットに入れていても勝手に設定が切り替わってしまうことはなさそうです。

ただし、測光ボタン(上)は頻繁に使いますから、長押しをする時間をもう少し長くするか、メニューへの切替えは別のボタンで行う方が良かったように思います。

L-308にはない機能で便利なのが、シャッタースピード優先モードとF値優先モードの切替えです。

下のボタンをダブルクリックするだけでモードが切替わり、矢印でどちらのモードか分かります。

また、シャッタースピード/F値の変更も、メニューから1ステップ・1/2ステップ・1/3ステップを選択できます。

ちなみに、L-308には1ステップ毎のシャッタースピード優先のみしかありません。

入射光式の光球は、操作面にある方が使いやすいです。

さて、気になる測光性能について。

LUMOとL-308の両方を持って屋内外で複数回の測光をしましたが、入射光も反射光もほぼ同一の露出値でした。

ご覧の通り、LUMOは光球の高さが低い(光球がやや筐体に入り込んでいる)ため、これが影響しているのか入射光ではL-308と比べて0.1~0.3EVほどマイナスの傾向はありますが、仕様による誤差程度と言っても良いでしょう。

(そもそも、私のL-308は20年以上校正を行っておらず、測光結果が正確とは限りませんし…)

なお、LUMOには露出補正を設定できる機能もありますので、使うフィルムや機材に応じて予め補正をしておくことも可能です。

他に気になるのは、光球の耐久性でしょうか。

誤って落としても壊れなかったL-308に比べてLUMOは光球の肉厚が薄く、当たり所が悪いと割れてしまいそう。

LUMO2にモデルチェンジする際には、ぜひ割れにくい素材へ変更して頂きたいです。

以上、如何でしたでしょうか。

入射光式で測光できる単体露出計で、ここまで小さいものは初めてでしょう。

本体価格も他に比べて割安、機能面からすればコストパフォーマンスも高いですから、入射光式露出計の入門機としてもおすすめです。

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