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外観レビュー(Part 1)でも触れたように、購入した個体は近距離撮影で前ピンになる事が明らかになりました。

約0.7mの位置にカメラ・レンズを三脚へ固定し慎重に二重像を”0″に合わせましたが、画像では”1″あたりにピントが合っています。判別しやすいように目盛りは約2倍に拡大印刷したため約2-3cmほどのズレです。
複数回二重像を合わせ直して撮影しましたが、同様の傾向でした。
また、ファインダー二重像自体のズレも疑い、カメラと三脚は動かさずにレンズだけを交換して撮影もしましたが、こちらは前ピンにはならずファインダー二重像は問題なし。
レンズ個体の問題であることを伝え、レンズを購入した焦点工房に確認と調整を依頼しました。
フォーカスシフトの有無
F2.8 – F4での撮影した際のフォーカスシフト(後ピンになるはず)に備え、F1.4は前ピンに微調整しているのではないか?とも考えましたが、下記のようなテストをしたところフィルム撮影では認識できないほどにフォーカスシフトは抑制されていました。

被写体はおもちゃの掃除機。本体の直径は約20cm。
ファインダーの二重像は、Henryの”H”(Hとeの境目)に合わせ、絞りだけを変化させた連続撮影でのテストです。


F1.4では、”H”ではなく”e”の右側にピントが合っているため2cmほどの前ピンになっています。
F2も同様です。


F2.8では、ピントの中心が”e”のまま被写界深度の変化によって”n”と”H”の右側が解像しています。
F4では、”H”から”r”にかけて解像するものの、やはりピントの中心は”e”のままです。
もし認識できるほどのフォーカスシフト生じるのであれば、
フォーカスシフトで後ピンになる : 先に”H”が解像するはず
フォーカスシフトで前ピンになる : 前ピン+前ピンでさらにピントが合わないか、ピントの中心が”n”や”r”へ移動する(F1.4で前ピンに調整する必要がない、むしろ後ピンにすべき)はず。
絞りを変化させてもピントの中心は”e”の右側のままですから、少なくともフィルム撮影時においてフォーカスシフトを心配する必要はなさそうです。

35cron asph. に比べやや線が細い描写傾向
中距離から無限遠にかけてのピントは問題ないため、近距離でのみレンズの繰り出し量と距離計連動カムの傾斜や位置が同期していないはず、シムを入れる調整か距離計連動カムの調整になると思うのですが、依頼して1週間ほどのため症状の再現確認と調整を待ちたいと思います。
